【コロナの影響はある?】大学入学共通テストの2021年度試験日程 |ブログ|株式会社Lacicu

【コロナの影響はある?】大学入学共通テストの2021年度試験日程

【コロナの影響はある?】大学入学共通テストの2021年度試験日程

こんにちは、株式会社Lacicuの松永です。

2021年度大学入学者選抜試験から「大学入学共通テスト」が実施されます。

新型コロナウイルスの感染拡大によって高校の授業にも影響が出ていますが、多くの高校生が受験する大学入学共通テストの試験日程に変更はあるのでしょうか?

センター試験との違いなども踏まえて解説していきます。

 

大学入学共通テストとは?

大学入学共通テスト(以下、共通テスト)とは、これまで実施されていた「大学入試センター試験」に代わり実施される試験です。
社会のグローバル化やAIをはじめとする技術革新に対応し続けられる人材を育てていくため、センター試験を基に出題の形式などが大きく見直され、新しく共通テストというかたちで実施されます。

新しい大学入学者選抜を行うことで下記の「学力の3要素」を育成し、高校や大学での学びを一体的に改革していく必要があると文部科学省が謳っています。

<学力の3要素>
1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力
3.主体性を持って多様な人々と 協働して学ぶ態度

センター試験との違いと現状の対応

これまで実施されていたセンター試験から共通テストに代わると、下記のような違いが出てきます。

ただニュースなどで話題になったように、初回の共通テスト実施までに対応が追いついておらず、当初予定していた「共通テストの2本柱」の導入は見送りとなっています。

共通テストの2本柱① 英語の民間試験の成績提供システム導入

共通テストの2本柱の1つ目が「英語の民間試験の成績導入」でした。指定された英語の民間試験を高校生が受験し、その成績を大学入試センターが各大学へ送付するというものでした。
TOEICや英検をはじめとする様々な民間試験の成績を、国公立・私立大学のほどんどで何らかの形で入試に利用すると表明していました。

しかし民間試験が実施されている会場が限定的で、高校生の居住地によっては「あの試験は会場が県外にしかないから受験できない」「新幹線を利用して受験しに行かなければならない」などの問題がありました。
すべての高校生が居住地や経済的理由にかかわらずに民間試験を受験するには準備不足であったため、初回の共通テストでは導入が見送られたのです。

民間試験の成績提供システムは、現在は令和6年度(2024年度)実施の共通テストからの導入が予定されています。

共通テストの2本柱① 記述式問題の導入

センター試験ではマーク式のみで試験が実施されてきましたが、共通テストでは国語と数学I・Aでそれぞれ3問ずつ記述式問題が導入される予定でした。
これは単に知識と技能だけではなく、思考力、判断力、表現力を問う意味合いで出題が予定されていました。

しかし、こちらも英語の民間試験と同様に、導入が先送りされました。
2019年12月時点で採点者を誰にするのか確定していないことや、50万人が受験する試験の採点ミスのリスクをどのように回避するのか、受験生の自己採点との不一致率が高いのではないかなどの問題が挙げられたためです。

 

結局、2021年度の共通テストは何が違うのか?

共通テストの2本柱であった「英語の民間試験の成績提供システム導入」「記述式問題の導入」が先送りになったため、初回である2021年度の共通テストにおけるセンター試験との違いは下記の3点となります。

・数学Ⅰ、数学Aの試験時間が70分(センター試験は60分)
・英語の出題内容が長文読解とリスニングだけになる(センター試験はこの2つに加え文法もあった)
・英語の配点がリーディング:リスニングで50:50(センター試験は80:20)

コロナの影響による共通テストへの影響は?

2020年度の学校は新型コロナウイルスの流行によって授業開始が遅れ、進捗が遅れている学校も多々あると思います。
定期考査や学校行事に影響が出ている中、共通テストの試験日程には影響が出ているのでしょうか?

試験日程が2つになり、受験生が選べる

共通テストは当初、従来のセンター試験と同様に1月の中旬の実施を予定していました。
しかしコロナウイルス感染拡大やそれによる休校の影響を鑑みて、文部科学省は2020年6月19日に共通テストの日程を下記のとおり2つ設定すると発表しました。

第1日程:2021年1月16日〜17日
第2日程:2021年1月30日〜31日

※体調不良などの理由で第2日程を受験できなかった人のため、特例追試験が2021年2月13日〜14日に実施

今回の共通テストでは、第1日程が534,527人、第2日程は残念ながら718人のみとなりました。

この他、共通テストも含めた2021年度に実施される大学入試は、文部科学省が作った新型コロナウイルス対策のガイドラインに則るかたちで実施されることになります。

 

大学入学共通テストは今後も変化していく

2020年度の共通テストは日程が2つ設定されることになりました。
しかし日程も含めて今後も共通テストは変化していくテストとも言えます。
このまま2日程が維持される可能性もゼロではありませんし、また試験が実施される科目が増える可能性もあります。

次の年の共通テストがどのような形で実施されるのかについては試験対策を練るためにも、学習塾はしっかりチェックしておく必要があります。

共通テスト関連の記事はこちら

https://www.lacicu.co.jp/archives/794

 

https://www.lacicu.co.jp/archives/803

 

https://www.lacicu.co.jp/archives/4568

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