アフターコロナで生き残る学習塾を考察してみた。 |ブログ|株式会社Lacicu

アフターコロナで生き残る学習塾を考察してみた。

アフターコロナで生き残る学習塾を考察してみた。

ついに、全国に緊急事態宣言が発令されました。

そのため学習塾も休校を余儀なくされ、オンライン指導に大きく舵をとっています。

今までの学習塾の指導形態から、現在進行形で新しい指導形態に移行しています。

学習塾の指導形態の変化

学習塾の指導形態は30年周期で変わると言われています。

30年前に個別指導の業態が生まれ、徐々に集団指導型から変化していきました。そしてここ数年は、自立学習型指導の業態に注目が集まっています。

つまり集団指導 → 個別指導 → 自立学習型の業態変化が進んでいました。

少子化や講師不足の問題から、自立学習への業態変化は徐々に起こりうると感じていました。
しかし、このコロナショックにより指導形態の予想だにしない変化が起こりました。

それが、オンライン指導です。

先週、今週と弊社に、オンライン指導のアドバイスをして欲しいというお問い合わせを多数頂いているのですが、そこでオンライン指導やZOOMのレクチャーをしています。

ただ皆様には、あくまでも緊急措置ですよということをお伝えさせて頂いております。オンライン指導には、問題点が多々あります

詳しくは後ほど考察いたします。

オンライン指導の方法を箇条書きで出してみると、

・オンライン個別指導(1:1や、1:2)
・オンライン集団授業(ライブ型)
・オンライン集団授業(撮影型)
・オンライン自習室の提供
・学習塾向け映像授業の提供
・アプリなどを使った学習管理
・ドリル型のタブレット教材
・AI搭載のタブレット教材

などがあると思います。

(英会話や、プログラミング、幼児向けコンテンツは省かせて頂いてます。)

ここで、振り返って考えなければいけないのですが、保護者や生徒はこれらのコンテンツを受けたくて通塾しているのでしょうか?

もしくは、オンラインコンテンツに切り替えることで保護者、生徒の満足度は下がらないでしょうか?

ここを熟考せずに導入を決めてしまうと、失敗につながります。

学習塾の価値を改めて考えてみる

学習塾に来ている生徒や保護者は、授業のわかりやすさや塾に導入されているコンテンツだけで、通塾しているのでしょうか?

学習塾における価値を細分化してみましょう。

【学習塾の価値】

※無意識的に月謝の中に組み込まれているものと理解ください

なるほどゼミナールの山中先生の考察を一部引用

① 躾や生活習慣の管理
早寝早起きなど生活全般の管理や、挨拶をする、忘れ物をしないなどの勉強以外の躾部分

②勉強の動機付け
目標や志の設定、勉強をする理由付け

③勉強の仕方
現在の学力と課題に対しての適切な問題提供

④知識の伝達
授業

⑤復習の仕方と管理
復習のタイミングと管理

⑥学習の評価
テストによる習熟度確認

⑦学習の管理
教科単元バランスと期間中の配分管理

⑧受験戦略、受験校の選定
生徒の希望する職種に合わせた専攻の選定や、志望学校に合わせて効率的な併願戦略など

⑨学習環境の提供
綺麗な自習室や、勉強する環境の仕組み作り

⑩コミニュケーション
生徒への声かけ、保護者への電話連絡

おそらく、一つ一つに価格をつけているわけではなく
あくまでも、④知識の伝達に対して費用をもらいながら他の項目は無償でやっているのではないでしょうか?

でも、この無償でやっている事が、保護者や生徒にとっての大きな価値提供につながっています。

オンライン化できる事できない事

それでは、先ほどのオンライン指導方法の箇条書きを再度ご確認ください。

その中で、オンラインで提供できることがどれだけあるでしょうか?導入するコンテンツにもよりますが、『④の知識の伝達』の部分の対応に比重がいってませんか?

もちろん『④の知識の伝達』で月謝をもらっているので、そこの対応が急務になるのでもちろん優先すべきです。

今は、真新しさや早急にオンライン化してくれたことで、保護者の満足度は下がりにくいですが『④の知識の伝達』だけの提供では、1ヶ月以上経てば不満が出てきます。

ここに注力してしまうと起こりうる弊害について、前回コラムで記載しております。

https://www.lacicu.co.jp/archives/3130

学習塾オンライン化を失敗しない為には

今の状況をみればオンライン化することは、もちろん必要です。

ただ、全てをオンライン化することはできません。先ほどの⑩項目を再度確認してみて

オンライン化できること、できないこと、その他代替できることを考察します。

① 躾や生活習慣の管理
→学校が休校になり、夜更かしする生徒が続出しています。
朝9時に、オンラインHRを行うことや、オンライン自習室を行うことで生活習慣が整います。
〇〇塾に通っているから、学校が休校になってもうちの子どもは勉強できている。という付加価値につながります。

②勉強の動機付け
→生徒数にもよりますが、月に1度は生徒と1on1で話あってください。

③勉強の仕方
→なかなか対応が難しいと思います。
個別指導の際にアドバイスできればいいのですが、仕組み化しない限りそこまで対応は難しいでしょう。

④知識の伝達
→これをどのコンテンツを使うかというのが、みなさんが検討しているのだと思います。
リアルでやることに比べて、伝達力が下がります。そのことを加味しながら検討してください。

⑤復習の仕方と管理
→これも仕組み化しないと難しいでしょう。LINEやgoogleのツールを使って提出する仕組みを作る必要があります。

⑥学習の評価
→こちらも⑤と同様です。学習塾で定期的に受ける模試のようなものは運用難しいですが、チェックテストなどを用意してラインや、googleのツールを使うなどがいいと思います。

⑦学習の管理(教科単元バランスと期間中の配分管理)
→これは、受験生にとって最も重要なことだと思います。これだけ長い間休校になってしまうと学校のカリキュラムが終わりません。受験の試験範囲が狭まる可能性はありますが、これはあくまでも可能性なのでしっかり先行して指導する必要があります。特に大学受験であれば学校のカリキュラムは期待できないでしょう。特に共通テスト元年になりますので…学校の進行状況に関係なく、大学受験指導できる環境を作るのが重要になってくるでしょう。

⑧受験戦略、受験校の選定
→こちらは、②の勉強の動機付けにもつながると思いますがしっかり1on1の面談を設定する必要があります。

⑨学習環境の提供
→自習室の環境を提供する事が、難しくなっています。その為代替するものを考えましょう。
その一つがオンライン自習室だと思います。学習環境をオンライン上で整える為にもこの仕組みは重要です。

⑩コミニュケーション
→生徒への声かけをする事が難しくなるので、これは意識的に仕組み化する必要があります。生徒一覧を用意して、声掛けした内容をしっかり記録し、漏れがないようにアプローチをしてください。保護者への電話連絡も同様です。

①〜⑩を全て対応することは難しいかもしれませんが、この項目の対応が減れば減るほど退会リスクが高くなりますので、どこまで自塾で対応できるか考えてみましょう。

今のタイミングで新規集客は厳しいので、注力することは通塾生への徹底した満足度向上です。
特に今は、保護者もアンテナを立てているのでこの対応が、よければ友人紹介につながります。

学習塾(民間教育)が、教育の要になる時代

学習塾、特に補習塾は学校ありきの指導スタイルでした。しかしコロナショックにより、学校の役割も担う必要が出てきています。地域にもよりますが、学校の休校で出される課題はプリントだけというところも少なくありません。朝9時のオンラインHR等を行っている塾は完全に学校の役割として存在感を出しています。

萩生田文部科学大臣は特例として、一定の要件のもとで行われた家庭学習の内容を改めて学校で教える必要はないと通知しました。つまり、学習塾は学校の補填ではなく、学校よりも提供価値の高いものへと変化する可能性を秘めています。

必ずしも暗いニュースばかりではありません。今回の、コロナショックにより教育のあり方を再度見つめ直す機会ができたと思っています。

だからこそ、自分たちの塾が何を評価されて、何を提供できるのかを再考してみてはいかがでしょうか。

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