【脳科学で見る】読書がためになる理由、いくつ言えますか? |ブログ|株式会社Lacicu

【脳科学で見る】読書がためになる理由、いくつ言えますか?

【脳科学で見る】読書がためになる理由、いくつ言えますか?

株式会社Lacicuの山田です。

本を読むことの重要さについては、皆さんご理解いただいているかと思います。
ただ、本を読むことが重要だとわかってはいても、子どもたちに読書をさせるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

そこで、今回は脳科学の視点から、読書をするメリットについてまとめました。

 

メリット1:抽象的思考を鍛えられる

読書は、思考力を高めるにはうってつけのツールと言われています。

読書をしているときの脳は、言葉を通して世界を知り、整理されるという一番高度な働きをしています。

つまり、言葉を通して想像力を育んだり、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感の記憶が言葉によって喚起され、遠い世界に思いを馳せたりするので、抽象的な思考能力を鍛えるには非常に良いのです。

抽象的思考とは、物事を大きなまとまりで、広い視点でとらえることをいいます。
もっとわかりやすくいうと、「大切なのは、〇〇(細かい問題)ではなく、△△(もっと大切なこと)なのではないか?」と考えてみることです。

抽象的思考の利点は、次のようになります。

・本来の目的を考えることによって、問題解決策を出せる
・本来の目的がわかることで、「なぜそれをするのか」が明確になり、動機付けになる
・本来の目的と手段が区別でき、目的を叶えるための選択肢が広がる

 

メリット2:読書の回路が強化されると地頭がよくなる

本を読んでいるとその世界にのめりこんで、ワクワク・ドキドキしたり、感動したりします。
読書好きなら誰もが経験したことがあると思います。

脳科学の観点からみると、本を読んで感動したり、興味を持ったりして、その後、読書体験を重ねてその感動や興味がさらに深まることを繰り返すと、読書に関する回路が強化されます。

これを「強化学習」といいますが、その回路は使えば使うほど強化されます。

読書に関する回路が強化されると、発想力や論理的思考力、コミュニケーション能力、文章力が身に付き、地頭の良い人になれるのです。

アメリカ・カーネギーメロン大学の研究では、集中的な読書治療を受けた子どもは、読書力が向上するだけでなく、脳内回路が活性化され、コミュニケーション能力も向上するという結果が出たことを発表しています。

 

メリット3:話す力と書く力が鍛えられる

読書をすると、語彙力が飛躍的に増え、言葉の言い回しや表現方法なども蓄積されます。
すると、話すときでも、文章を書くときでも表現力が高くなります。

また、読書により論理的思考力が高まるのは前述した通りですが、文章を書くことでさらに高まります。

書くことは話すこととは違い、だらだらと一部始終を書いていると読みにくい。そのため、要点をまとめ、筋道を立てて書くと理解しやすい文章になり、論理的思考力がより高まります。

ハーバード大学やケンブリッジ大学、スタンフォード大学などの有名大学での論文テストでは、「ロボットと宇宙人のどちらに育てられたいか」といった奇想天外な問題が出題されます。
それに対して理路整然とした自分の意見を書かなければなりません。

面接ではコモンセンスと判断力が問われます。
例えば、「植物はなぜ歩かないのか」というような問題が出されます。
数人の教授に囲まれた状態で、2,3時間も議論するそうです。そこでどう受け答えしたかが合否に大きく関係します。

大学入学共通テストの記述式問題が物議を醸しだしていますが、日本の大学入試も徐々に欧米スタイルの入試へと変化しつつあるため、話す力と書く力が重要になっていくのは間違いないと思います。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。少し堅苦しい内容になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

子どもの興味がどこにあるかは、本当に千差万別です。
たくさんの視点や伝え方、表現ができると、より生徒の興味を引き出せるのではないでしょうか。

そのための一助となればという思いで、今回コラムを書きました。

ぜひ自塾のコラムや、Twitterのネタにしていただければ幸いです!

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