夏期講習がなくなる⁉ 今から塾ができること |ブログ|株式会社Lacicu

夏期講習がなくなる⁉ 今から塾ができること

夏期講習がなくなる⁉ 今から塾ができること

株式会社Lacicuの山田です。

「夏を制する者は受験を制す」や「夏は受験の天王山」という言葉があるように、夏期講習こそ、学習塾や予備校が最も盛り上がるイベントなのではないでしょうか。

しかし、昨今のコロナウイルスの影響によって、今年は例年通りに夏期講習ができない可能性が非常に高いです。

現在、多くの学校で休校措置がとられていますが、感染終息のめどが立たない今、休校措置はどんどん延長されることが予想されます。
その場合、文科省が「対面指導なしでは原則、単位として認めない」という姿勢を示しているように、足りない授業数を補うため、夏休み期間を利用して補習を行う必要が出てきます。
結果、生徒は夏休みに学校で補習を受けなければならなくなり、塾で夏期講習を受ける時間はなくなってしまいます。

塾側としては、このような状況が来ることを予想して、今のうちからできることをやっておくことが重要です。

今回は休校措置についての現状、また夏休みがなくなり、夏期講習ができない場合への対処法をご紹介できればと思います。

休校措置、夏休み短縮?

現在、全国で学校の臨時休校が相次いでおり、その多くはGW明けの5/6まで休校する方針です。

しかし、感染終息のめどが立たないことから、一部の地方自治体では5/31まで休校を延長すると発表しており、今後も多くの学校で休校措置が延長されることが予想されます。
なお、休校期間の延長については各地方自治体に権限があるので、市立・区立の学校であれば市・区が、県立の学校であれば県が独自に判断を下します。

以下に5/31までの休校を発表している自治体をまとめます。

【5/31までの休校を発表している自治体】※4/27現在
茨城県:茨城県
栃木県:那須塩原市、那須鳥原市
群馬県:群馬県
埼玉県:埼玉県、八潮市
千葉県:市川市
愛知県:愛知県、大府市
岐阜県:岐阜県、岐阜市、羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、関市、岐南町、笠松町、北方町
三重県:四日市市
滋賀県:滋賀県、大津市、野洲市
兵庫県:神戸市、小野市
奈良県:奈良県
広島県:広島県
熊本県:熊本県、熊本市

そして上記の自治体のうち、兵庫県小野市、埼玉県八潮市、愛知県大府市の小中学校では、5月末まで休校を延長するにあたり、夏休みをゼロにする方針を示しています。
休校措置が5月末までとられた場合、他の自治体でも夏休みの期間を利用して補習を行う可能性は非常に高いです。

また、都立高校や千葉市立の学校などが、すでに現段階で夏休みを短縮する方向を示しているように、少なくとも夏休み短縮は避けられないと考えた方がよいでしょう。

生徒が通っている学校を運営する地方自治体の動向について、しっかりと把握しておく必要があります。

 

どのような対応をするか

すでに試行錯誤していらっしゃるとは思いますが、いくつか考えられるパターンを挙げてみます。

 

1.夏期講習分を土日補習に切り替える

本来夏期講習でやるべきカリキュラムや演習量を、今後は土日に振り分けて対応していくというものです。
保護者の方には、夏期講習がない代わりに、演習不足を補うために実施するという告知をし、料金設計も、通常の月謝に上乗せするようなイメージです。

どれぐらいの売上を目指すのかによって、金額・実施時期が変わってきますが、ある程度の売上は確保できるのではないでしょうか。

 

2.通常の料金設計から変える

値上げではなく、コース設計を変えることによって通年の売上をコントロールすることもできます。

例えばですが、週〇回通塾、夏期講習費は別途でもらうような料金体制から、
通い放題という形式に変更し、生徒一人当たりの単価を上げるやり方です。

 

3.付加価値の高いオプションサービスをつくる

今後コロナの影響が長期化することが懸念されるます。
そうすると、「勉強を教える」というニーズよりも「学習習慣をつけさせる」ことのニーズがより増していくことが想定できます。

そうなったときに、以下のようなサービスをオプションとして提供するのが良いのではないでしょうか。
・課題管理サービス
⇒学校の課題を、いつまでに終わらせるのかを管理するサービス。
LINE等を使用すれば、投資はせずに対応することが可能です。

・オンライン自習室の有料化
⇒現在は学校の休校措置として無償で提供しているところがほとんどですが、
本来は先生の人件費がかかっており、生徒の学習習慣をつけさせる意味では付加価値が高いです。
早い段階で有料化することもご検討ください。

・定期的な習熟チェックテスト
⇒学校の定期試験は、恐らく回数が減るところがほとんどだと思います。
そうすると、試験範囲を詰め込むための学習になってしまい、本来の学力向上は望めません。
塾として、隔週や月1回のオリジナル試験を実施し、学力の定点観測の機会を増やすサービスです。
試験内容は、個別でプリントコピーをPDF化して送付すれば、個別対応が可能です。
ZOOM等で一斉に試験をし、回答したものを送信させ、採点とフィードバックを生徒と保護者両方に送る形式にすれば、かなりの満足度を得られると思います。

 

さいごに

コロナの状況で、学習塾の在り方も大きな変革を強制される形となりました。
夏期講習で年間の売上を担保する従来のやり方が通用しなくなるのです。

今一度、コース設計や通年の計画を見直し、早急に告知すべきだと思います。

本日書いた内容は、あくまでも私の想定によるもので、塾ごとに事情もあることだと存じます。
よろしければ無料でご相談にも乗っていますので、お気軽にお問合せください。

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