感情認識AIがもたらす教育への変化とは |ブログ|株式会社Lacicu

感情認識AIがもたらす教育への変化とは

感情認識AIがもたらす教育への変化とは

テクノロジーの発達とともによく耳にするようになった「AI」ですが、人間の指示を正確に把握するだけでなく、なんと人間の感情を認識できるAIがすでに実用化され始めています。感情認識AIの登場によって、教育の在り方はどのように変わっていくのでしょうか?

「感情認識AI」とは?

AI(Artificial Intelligence)とは日本語訳では「人工知能」を指しており、その定義は下記のとおり専門家によって様々で、現在ではこれという定まったものがありません。

AIの定義
・人工的に作られた知能を持つ実態
・人間の頭脳活動を極限までシュミレートするシステム
・人工的に作る新しい知能の世界

(参考:松尾豊「人工知能は人間を超えるか」|角川EPUB選書

AIにもいくつか種類がありますが、その中でも「感情認識AI」は人間の感情を読み取ることができる人工知能です。一言で人間の感情と言っても、快・不快を判別するだけのものから、喜怒哀楽などの感情、あるいはどの程度ストレスがかかっているかを分析するものまでその性質は様々です。

様々な分野で活用が進む感情認識AI

人間の感情を認識するAIは未来のテクノロジーではなく、すでに様々な業界で開発され、実用化や商用化されています。

アメリカのマサチューセッツ工科大学発の企業・Affectiva社の開発した感情認識AIは車の車内カメラに搭載され、ドライバーの安全を守る働きをしてくれます。具体的には表情などからドライバーの眠気をAIが察知することで、音声で話しかけたり、音楽をかける、車内の温度調整を行う、停車させて休憩を促すなどドライバーの眠気を覚まし安全に運転を継続するためのアクションを起こしてくれるのです。

また広告代理店の東急エージェンシーではAffectiva社の感情認識AIでマーケティングを実践しています。動画や広告を見ている人の感情の変化を読み取り数値化しています。そのデータを元にしてどのシーンで人は感動しているのか、あるいは飽きているのかを細かく分析し、より効果的な広告宣伝を行うためのマーケティングを行われています。

感情認識AIで教育はどう変わる?

では感情認識AIによって、教育にはどのような変化が起きるのでしょうか?実は教育分野においてはかなり実用化に近いところまで来ています。

具体的には、子供にとって学習内容が難しい、あるいは簡単すぎるなどを表情から読み取り、AIが難易度を調節してくれます。さらに、学習内容のどの部分でつまずいているかや集中力が切れるタイミングを認識し、学習を支援してくれるのです。

感情認識AIは何度も利用することでAI自身もデータを蓄積・分析して学習していくので、よりその子供に合った学習内容やサポートを継続して提供することが可能となります。感情認識AIの精度や性能が上がっていくことで、もしかすると将来的に塾講師がいなくともAIのみで塾を開業できる時代が来るかもしれません。

また、自閉症の子供が苦手とする「感情認識」の学習サポートも、この感情認識AIが行ってくれます。AR(拡張現実)を使って、ゴーグルに映る人物が怒っているのか笑っているのかを子供が読み取ります。ゲーム感覚で相手の感情を読み取る訓練ができるのです。

リアルタイムで生徒の学習をサポートできる時代に

感情認識AIの登場によって、今まで塾講師が行っていたような生徒の学習内容の調整や学習サポートが、すベてAIにとって変わられる時代が来るかもしれません。AIはAI自身がデータを蓄積・分析してどんどん学習していくため、本当の意味でその生徒に合った学習の提供が早く、容易になっていくでしょう。

こうしたテクノロジーが実際に学習塾へどのように入ってくるのか、また自身の塾で導入するならどのような方法があるのか、常に情報をキャッチしておきたいですね。

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